「One alwaysを目指して」
人は一人では生きていけません。食べること、着ること、住まうこと、・・・・、
全てが人との関わり合いの中で活かされています。
服を一着作るために、土地を用意し、綿花を育て、紡ぎ、布にし、成形していくことなど、
私には一生かかっても出来るものではありません。
それは全てにおいてそうであります。
生きるために其々が何らかの生産活動に従事し、報酬を得、必要なものを買い求めています。
私たちはその必要なものを得るために対価を支払いますが、
実はその対価以上の価値を得ていることになります。
また人類はその必要な物事(衣食住・学び・遊び・芸術・スポーツ・・・・)、価値あるものを、
それぞれの時代で産み出してきましたが、その背後にあるものが、
その時代、その時代の、ある意味『文化』であると思います。
ですから文化とは、一言でいえば人を生(活)かすということだと考えます。
ところが近年の過度な利便性追求により、資源の枯渇、自然環境の荒廃に尊い命が生存の危機にさらされ、
さらに深刻な度合いを増し、止まる気配すらありません。
お釈迦様の時代のこんな話が残されています。
釈迦十大弟子に阿難という尊者がいました。ある日、ある地で托鉢をしていると、
その地の人が「お前たち僧侶は生産的なこともしないで物乞いばかりしているではないか」と
心無い言葉を投げかけました。阿難は静かに口を開きました。
「私たちは頂いた衣が使えなくなれば掛布にします。さらに用を足さなくなれば敷布にし、やがて手拭いとし、
さらには足拭きとしそれでも使えなくなれば、小さく刻んで漆喰に混ぜて壁としますと。
これはただ単にケチ、倹約ということではなく、人や物の命を尊び、感謝をもって
とことん活かしきっていくということで、ロハスやエコロジーの根本の心の在り方だと思います。
私たちは地球一個で間に合う身の丈に合った足るを知る文化を醸成しなければならないと
思います。でなければ、利便性を享受した我々だけでなく、享受の循環の外にいる人たち、
さらには何の責任もない未来の子供たちにまで、私たちが蒔いた種の、辛い刈り取りを強いることに
なってまいります。
弊社で毎朝唱和する『…お客様の生活文化向上のために・・・』とは、私たちが社会における
生産活動のシナジー効果で、日々対価以上の価値を享受していること、世の大愛に
生(活)かされていることにもっともっと感謝を深め、ご提案させていただく『私らしく、心地良い』
暮らし方の中から、一人でも多くの方が、周りの方々の喜びのために、自らの個性を輝かせていける。
その様な温かい生活文化醸成に資すること。それが私たちの夢です。
生あるものを産む人(生産者)と、生あるものを活かす人(生活者)の融和社会。
2015年1月株式会社オルウェイズ 代表
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