年頭のご挨拶
「正月の人は神なり仏なり」という言葉があります。
年の節目は、一夜明ければ何か改まったように感じられ、
心機一転、謙虚な心で前向きに生きていこうと思えましたが、
年を重ねるごとにその新鮮な心も希薄になってきたのではないかと、
少々不安に思うこともあります。
「は~やく こいこい おしょうがつ」と、
年が明けるとなにかワクワクするようなことが待っている!
年末にはそんな期待が一気に膨らんでいました。
いろいろできなかった反省も含め、
来年こそは日記を一年書き続けようと思ったことも、
子供ながらの後悔と夢と決意があったのかもしれません。
思うようにいかなかったからと重い心を引きずるのではなく、
思い切って過去をリセットし、明るいあらたな地平を開いていこう、
やってみよう、やったらわかる、という考え方も
とても有効なマインドセットではないかと思うようになりました。
失敗のなかにこそ気づきや学びがあるのなら、
失敗こそ前進の推進力ではないかと、
「チャレンジ、チャレンジ」なんて自分に言い聞かせています。
重い気持ちではなかなかいいアイデアは生まれてきませんが、
「そうか、こういうやり方もあった」とひらめく経験は、
笑顔のマインドから生まれてきたように思います。
「笑う門には福きたる」とはよく言ったものです。
元日、父の先唱に家族がそろって
「おめでとうございます」と唱和することは、
子供ながら明るく前向きな心の披歴だったように思います。
だからこそ、家族を大切に思い、家族のために成すべきこと(お手伝いなど)を
当りまえにする。それは「しなければならない」ではなく、
自然にふるまっていたように思います。
お年玉の力も大きかったのですが、
僅かではあったとしても神や仏に通じていく
素直な心だったのかもしれません。
生まれた時から自覚せずに享受してきたライフラインや、
人として成熟していく為の社会インフラのおかげで
今の私があります。
私以外の人たちの贈与の恩恵にあずかってまいりました。
ですから、プラスマイナスゼロで終わらせる
現在の経済活動(等価交換)だけではなく、
何か社会にプラスになるような生き方をすることも、
生かしていただいた感謝を表していくことにも
なるのではないかと思うようになりました。
おそ過ぎますけど、たとえば近所の掃除をするとか、
困っている人に親切にするとか、
おもいっきり素敵な笑顔をふり向けるとか、
家内に「はい」というとか、
喜んでいただけることは無限にありそうです。
今の世相から感じることですが、そんな人が一定の割合でいないと
居心地の悪い世の中になってしまいそうですね。
だからこそ喜んでいただける自らにならせていただかなければと
自分を追い込んでいます。
こんなえらそうなこといっていいのかな?
おてんとうさまが見ているんですよね、きっと。
年頭から心が引きしまります。
皆様にとって素晴らしい年でありますように 合掌
2024年1月株式会社オルウェイズ 代表